証券化の是非 2008 9 28

 最近、証券化という手法は、まるで諸悪の根源のように言われています。
たとえば、証券化の魔術とか、あるいは魔法と呼ぶ人もいます。
 しかしながら、証券化技術そのものは、優れた金融技術だと考えています。
金融技術の成果として、証券化技術は歴史に残ると思います。
これは、金融史において、革命的な技術として記憶されるでしょう。
 しかし、証券化に問題点があるとすれば、
おそらく、それは、唯一の問題点ですが、
元利返済に延滞が生じた時です。
つまり、債務不履行が発生した時です。
 こうした問題が発生した時、
証券化によって、ローンの貸し手と借り手が分断されていますので、
あるいは、切り離されてしまっているので、
見事に証券化の欠点が露呈すると思います。
 そういうわけで、証券化する債権は、優良債権に限定すべきだったのです。
しかし、現実には、信用力が低いサブプライムローンまで証券化してしまったのです。
 こうした優れた金融技術が、
サブプライムローン問題によって、評判が悪くなり、
人々から忌み嫌われてしまうことになるのは、誠に残念です。
















































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